歯周病のQ&AQ&A

Q

歯の治療は医療ですか?

A

以前、知り合いの公認会計士の先生が歯の治療について「あれは半分医療で半分建築」と述べていた事があります。流石知識豊富な方で面白い表現だなと思いましたが、歯科治療は100パーセント医療と言っていただけないところが今の一般的な歯科治療の現状と問題点だと思います。

何故そうなっているのかといえば、それは治療する側の多くが一般的な虫歯や歯周病が『感染症によるもの』との認識が欠けているからと思われてなりません。歯の根の治療のやり直しに遭遇することの多さがその表れです。宝歯科クリニックでは、『感染症に向き合う』という考えを基に治療に取り組んでいます。特に慢性疾患である歯周病は非常に治し難く成果が上がりづらいですが一生懸命前向きに取り組んでおります。時間はかかりますがかなりの成果が出ていると自負しております。

Q

歯周病って何ですか?

A

簡単に言えば、歯が植わっている顎の骨が歯周病菌によって溶かされてしまう病気です。歯は堅い骨に植わっているからこそ噛めるのです。歯の周りの骨が無くなるということは家で言ったら土台が建っている土が流れてしまいなくなってしまう状態です。

Q

歯周病を放置したらどうなりますか?

A

歯周病を放置すると、治すことがとても困難になってしまいます。
歯周病のような慢性疾患は急激に進行することは稀で、自覚症状が出にくい疾患です。自覚症状が出た時は相当進んでいると考えたほうがよいでしょう。歯周病菌は骨を溶かしますが、溶けて無くなってしまった骨は殆ど再生しません。さらに、一度歯が抜けてしまうと、その後連続して抜ける可能性が高くなります。大量に歯が抜ければ入れ歯にしなければいけなくなります。

最近の研究では、歯周病と糖尿病や血管系疾患等の全身的疾患との関係が盛んに報告されております。糖尿病の専門医は、重症の糖尿病患者に盛んに歯周病の治療を勧めます。整形外科医は、人工関節等の手術前に徹底的な歯周病管理を依頼してきます。口の健康を守ると言うことは、全身の健康を守ると言っても言い過ぎでは無いのです。歯周病予防になる正しいブラッシングと、歯周病になってしまった場合の早期治療が大切です。

Q

なぜ歯周病が起きるの?

A

大体の場合は、ブラッシングが正しくできておらず、歯周病の原因菌が活性化してしまうことが原因です。
人間の身体には、有効な菌も害を及ぼす菌もたくさん存在します。口の中に食べかすが1g存在すると、その中には1億匹の菌が住み着くといわれています。これは便の中の細菌数と同じです。口の中に存在する食べ物のほうが当然栄養価は高く、即ち歯を磨かないということは口腔常在菌に餌を与え続けているということになります。
これらの菌の中で、特に歯周組織にダメージを与えるのが歯周病の原因菌です。活動するまでに時間はかかりますが、活動が活発化すると歯を支えている大事な顎の骨をじわじわと食い荒らしてしまいます。噛み難い・歯茎が腫れる・痛いといった自覚症状が出た時には、歯周病の初期どころか中期以上になっていることが殆どです。

Q

歯磨きしても悪くなるのはなぜ?

A

ブラッシング方法が正しくないことや、歯ブラシが合っていないことが原因です。
最近は、一生懸命歯磨きしているにもかかわらず歯周病がどんどん進んでいる方も多く見かけます。その中でも、「衛生士さんに習ったのに…。」とおっしゃる方が本当に多いのです。
間違った磨き方は、虫歯・歯周病・知覚過敏を進行させてしまいます。正しい磨き方は文章では書ききれませんので、治療の際に実践しながらお伝えするようにしています。歯磨きは予防だけではなく、立派な治療です。宝歯科クリニックでは、歯ブラシも用意しております。使い易いのにリーズナブルな歯ブラシです。お口に合った歯ブラシと正しいブラッシングで、お口の健康を守りましょう。

Q

8020運動とは何ですか?

A

8020運動とは、平成元年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動で、宝歯科クリニックでも力を入れています。お口の健康は全身の健康です。健康で長生き、いつまでも自分の歯で美味しいものをどんどん食べていただきたいと思っています。そのために、一緒に前向きに治療に取り組み、できるだけ長く自分の歯を維持する方法を探していきましょう。

最近盛んにインプラントの相談を受けますが、今のところインプラント治療をする予定はありません。何故なら、莫大な手間と金をかけても、長期的に見ているとその効果結果に相当疑問を感じているからです。患者さんにご負担をかけるより、少しでも『歯を抜かずに』治すことに誠心誠意取り組みたいと思っております。